ちなみに私は登会長と似たような人物をもう一人知っている。
2ちゃんねる管理人の西村博之氏である。
もう10年近く前の話だが、当時、私はUGの世界でそこそこ名の通ったガキで、現在では違法なビジネス(当時は合法)などで金を儲けていた。
そして2ちゃんねるに金の匂いを察知し、西村氏やその側近と仲良くなった。
ある日、私が彼と他何名かで都内某所で遊んでいたときに、ある団体がそこに西村氏が居ることを嗅ぎつけて恐喝をしに来た。
2ちゃんねるの運営によってその団体が損害を被ったので賠償しろというような内容だったと思う。
そこは密室だったが、強面のどうみてもカタギではない人たちが複数で西村氏を取り囲んで怒鳴り散らしており、私はビビリなのでキンタマが縮みあがった。
自分は関係がないので早く賠償でもなんでもしてこいつらを追い返してくれと思っていた。
しかし、西村氏は一歩も引かずにヘラヘラしながら対応していた。
当初の予定とは反して、その団体の人たちは怒鳴り散らすだけで暴力をふるうことが無かった。
常人は、こういう人たちと対峙すると、すぐに暴力が振るわれるような妄想をしてしまい、自分を不利な立場に追いやってしまうと思う。
しかし、普通に考えればその団体の人たちがもし西村氏に暴力を振るえば、司法によって彼らの方が不利な立場になってしまう。
以前、非合法団体の人から聞いた話ではこういう金銭を交渉する場合は場数を踏んだ冷静な人物を交渉役として送るらしい。
その場合、決して所属の司法指定団体名を名乗らず、暴力もふるわないらしい。
なぜかというと、団体名を名乗るだけで暴力団対策法で処罰され、また暴行の事実が明らかになった場合通常よりも重い処分が団体に下されるからだそうだ。
西村氏はこのことを良く知っていたので、ヘラヘラ笑いながら対応していた。
知っていたとしても、私にはできないと思う。
この一件で若かった私はこの世界でビジネスを続ける器がないと判断して、UGと決別した。
”- 登会長と税関で面白い体験をした。 - 実際、最後は精神論ですよ。 (via otsune)