西原理恵子の新刊 「この世で一番大事なカネの話 」からの抜き書き。
作者のやってきたことを、「カネ」という価値軸でひもといた本。
努力のしかた
* 順位に目がくらんで、戦う相手を間違えちゃあ、いけない
* 目標は「トップになること」じゃない。これだけは譲れない、大切な何かを実現すること
* 肝心なのは、トップと自分の順位を比べて卑屈になることじゃない。最下位でも出来ることを探すこと
* 自分の得意なものと、限界点を知ること。やりたいこと、やれることの着地点を探すこと。最下位の人間には、最下位の戦いかたがある
* 「どうしたら夢が叶うか」って考えると、全部あきらめてしまいそうになる。「どうしたらそれで稼げるか」って考えれば、必ず、次の一手が見えてくる
「カネ」を失うことで見えてくるもの
* 銀玉親方に教わったのは、まず 「負けてもちゃんと笑っていること」。これはギャンブルのマナーの、基本中の基本
* ギャンブルでした失敗を、もし、どうにも笑えなくなったなら、それはもう、その人が受け止めきれる限度を超えた負けかたをしてるってこと
* 限度を超えたが最後、ギャンブルは、怖い本性をむき出しにして、その人に襲いかかってくる
「カネ」が外の世界へと案内してくれる
* 「カネについて口にするのははしたない」という教えを刷り込むことで、得をしている誰かがどこかにいる
* 「お金がすべてじゃない」「幸せはお金なんかでは買えないんだ」って、何を根拠にして、そう言いきれるんだろう
* 旦那の稼ぎをアテにするだけの将来は、考え直したほうがいい。失業みたいなことがこれだけ一般化している今の時代に、「人のカネを当てにして生きる」ことほどリスキーなことはない
* 人の気持ちと人のカネだけは、当てにするな
人が人であること
* 「働くことが出来る」「働ける場所がある」って言うことが、本当の意味で、人を貧しさから救うんだと思う
* 生きていくなら、お金を稼ぎましょう。どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう
* どんなときでも、働くこと、働き続けることが「希望」になる。人が人であることを止めないために、人は働く
読んでみて、作者の人はたぶん、母親として、この本を子供に読んでほしくて書いたんだろうな、と思った。
”- 西原理恵子の言葉 - レジデント初期研修用資料 (via edieelee)