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"記事の中に書いた、2台のモニターをなくす、という部分に関しては賛否両論がありました。多くの人がマルチモニター環境を気に入っている証拠です。しかもマルチモニター=生産性の向上、というのは何度も何度も耳にし..."

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記事の中に書いた、2台のモニターをなくす、という部分に関しては賛否両論がありました。多くの人がマルチモニター環境を気に入っている証拠です。しかもマルチモニター=生産性の向上、というのは何度も何度も耳にしている話なので、それが否定される、ということは寝耳に水な感も確かにあったかと思います。

ちょうどよい機会なので、マルチモニター環境について今一度考えて見ます。マルチモニターにすると生産性がアップするという説はそもそもどこから来ているのでしょうか?

確認できたもので最も古いものは、2003年に書かれたユタ大学のレポートです。2008年に、これはフォローアップされています。お金を投じればそれだけ仕事がはかどる、ということを証明したこの調査は、モニターを生産しているNECによって行われた調査でした。そして驚くべきことに、この調査の最終的な結論は「もっと大きくて価格の高いモニターを買おう。」というものでした。

そして、さらに驚くべきことに、生産性を向上させるのに問題なのはモニターの数ではなくピクセルである、という調査結果が発表された際にも、マルチモニターの話にメディアは飛びついたのでした。また、このレポートでは、画面が大きいほうが特定のタスクの生産性は向上する、とあり、この向上はネイティブ解像度が2560x1440以上の26インチ~30インチでピークを迎える、としています。

これが何を意味するのかを自分なりに分析してみたところ、タスクを終了させるに当たり、最適なピクセル数、というのがあり、心配するべきはモニターの台数ではなく最適なピクセル値である、という結論に至ったのです。

この最適な数値とは、たいていの人の場合、大体2500x1400くらいだと言われています。ワイドスクリーンが普及していなかった2003年以前にこのピクセル数を実現しようとした場合、17~20インチの液晶スクリーンを2台置く、というのが最も現実的な方法だったのです。

それが今日では、2560x1440ピクセルの27インチディスプレイが、パソコン本体込みでもかなり安く手に入るようになりました。このピクセル数で作業を行えば、作業内容がコード書きであろうと、デバッグであろうと、ブログの記事を書く作業であろうと、エクセルデータの修正だろうと、生産性は自然と向上しているはずです。

なので、マルチモニター環境を設定するのか、または十分なピクセル数を持った大画面を一つにするのか、のどちらがよいか、というのは特に最適なピクセル環境が設定された後では甲乙付けがたい問題です

ピクセル管理は生産性に直結しているといっても過言ではないです。マルチモニター環境の利点は、マルチウィンドウ管理が簡単に出来る、ということです。同時に二つのウィンドウを最大化しておけるので、それほど深く考えなくても簡単にウィンドウ管理が出来てしまいます。



- マルチモニターは生産性を向上させる、というのは「神話」なのか、本当なのか? : ライフハッカー[日本版]

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