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- 「もしドラ」の読み過ぎに要注意- @IT情報マネジメント
経営が傾き始めたある中小企業の社長は、「会社を復活させるためにトイレ掃除から徹底的に行った」と書いてある本を読み、早速、自社の社員にトイレ掃除を徹底的にやらせた。その会社は、トイレはピカピカになったものの、数年後に倒産してしまった。社長はマネジメント本に書いてあった『トイレ掃除をさせたら、社員の意識が変わり、企業が復活した』という話を真に受け、そこから何かが変わると信じ込んでしまった。そして、ビジネスを立て直すことを怠ってしまった」のだ――。
トイレを掃除すれば、社員の意識やモラルが変わって業績向上につながる、というのは確かによく聞く話だ。だが、ビジネスとはそれほど簡単なものではないし、“トイレの神様”もそう都合よく光臨してはくれない。「トイレ掃除」に問題があるわけではなく、「いま、自社がなすべきことは何か」を自分の頭で考えないまま、「マネジメント本に書いてあった理論や手法に逃げて、ビジネスの現実を直視しなかった」他力本願な姿勢に問題があるのだ。
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